わろてんか78話「リリコ先生」感想

わろてんか78話は、風太が事務所でイライラしているところから始まります。てんと藤吉に怒っていると指摘されますが、風太は怒っていないと怒りながら答えていました。

 

風太がトキとキースの関係を気にしていることに気付いて、藤吉とてんはこっそり笑っています。話は変わり、乙女組の初高座はどうなのかと、てんが風太に聞きます。風太も藤吉も乙女組にはイマイチひきつけるものが無いとがっくりしていました。

 

それを聞いたてんは女優であるリリコに指導してもらったらどうかと提案します。さっそく風太は乙女組の娘さんたちに特別な先生を紹介すると言って、リリコを登場させました。

 

リリコを見て乙女組が浮かれますが、リリコはそれをビシャっと遮って、「よろしくお願いします」と頭を下げる娘さんたちに、ドスの利いた声で「こちらこそよろしゅうな」と返します。

 

リリコは乙女組の踊りを見ていましたが、踊りを途中で中断させ、嫌味を並べ立て始めました。嫌なら帰れとまで言われて、さすがになつも文句を言いそうになり都が止めていました。

 

リリコは楽しそうにお化粧を乙女組に施しますが、良い仕上がりにはなっていませんでした。娘さんたちは段々リリコに対して不信感を抱き始めています。

 

夕方、キースと風太がすれ違い、風太がキースに絡み始めます。トキとのお出かけはどこに行ったのかと風太に聞かれ、キースは「おトキちゃんが好きなんか」とニヤニヤしながら茶化し始めます。

 

風太が必死に否定しているのを、陰でトキが聞いてしまいました。トキの存在に風太たちは気付きましたが、キースは立ち去ってしまい、取り残された風太は、トキに声をかけます。しかし、トキは何も言わずに立ち去ってしまいました。

 

リリコは伊能氏に活動写真で俳優さんと抱き合う事を拒否していました。抱き合うのは好きな人とだけだと主張するリリコは伊能氏に「うちを抱きしめることが出来るのか」と挑発します。

 

しかし、伊能氏は動じることもなくリリコを抱きよせて、女優の仕事をするようにくぎを刺して立ち去りました。女子寮では、乙女組の娘さんたちがリリコのやり方が気に入らないと不満を漏らしていました。

 

明日、リリコに文句を言おうとなつが言い出します。都もそれに同意し、きちんと自分たちの気持ちをリリコに伝えようということになりました。てんは少し不安そうに娘さんたちを見ていました。

 

翌日、乙女組の娘さんたちが寄席に行くと、舞台ではリリコとてんが安来節を踊っていました。踊りが終わりリリコとてんが思ったより難しいと雑談を始めました。

 

てんが「あの子たちはものになるか」とリリコに尋ねます。リリコは娘さんたちのそれぞれの悪いところをズバズバ指摘していきました。娘さんたちはリリコの指摘を聞いていましたが、とわが物音を立ててしまい、てんたちに気づかれてしまいました。

 

てんに呼ばれて、娘さんたちがトボトボと姿を現すと、てんはリリコに言いたいことがあるのだろうと娘さんたちを促します。娘さんたちはリリコに「馬鹿にしないでちゃんと教えて欲しい」と訴えます。

 

するとてんが「甘えるんもいい加減にしい!」と一喝しました。てんは踊りでお客様からお金をいただく芸人さんになるのだから、リリコが厳しく指導している。それが分からないのならば、実家に帰りなさいと娘さんたちを怒りました。

 

都はそんなに自分たちはダメなのかと改めてリリコに聞きます。ダメなのであればもう一度稽古を付けてくださいと四人は頭を下げてお願いしました。

 

てんからもお願いされるとリリコは観念したように「うちも本気だすしかないなぁ」と四人のお願いを受け入れてくれました。そして、娘たちの踊りにリリコが指示を出しながら稽古をつけ始めるところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか77話「家出の理由」感想

わろてんか77話は、てんが伊能氏と間近で見つめ合い、我に帰るところから始まります。てんは居なくなった隼也ととわを心配していたのですが、伊能氏がその二人を連れて来てくれました。

 

 

一方、藤吉はリリコに無言で迫られていて、リリコにされるがままになっていましたが、リリコの方から藤吉を突き放します。リリコは今度の新しい活動写真の練習だと言い訳をしていました。

 

 

突然の事に藤吉はリリコに何かあったのかと心配していました。リリコの事よりほとんど無抵抗で棒立ちだった藤吉の方が気になってしまいました。伊能氏の話では、とわと隼也は大阪駅で見つかったようです。

 

 

二人で家出をしようとしていたと伊能氏はてんに説明をします。とわはてんに謝り、乙女組では自分が足手まといになると考え、実家に帰ろうと考えていたことを説明しました。

 

 

そこへぞくぞくと探し回っていた人が帰ってきます。乙女組たちにもとわは謝ります。都は「謝るのはこっちだ」と声をかけます。そこでなつが、とわの練習内容のメモを返します。

 

 

そのメモには丁寧に練習内容や様子がかかれていたようです。それを読んだなつがとわの事を「甘っちょろい気持ちでやっている」と決めつけていたことを謝ります。

 

 

三人はとわに一緒にやろうと声をかけると、とわは泣きだしてしまいました。藤吉はこのままでは乙女組を解散しなければいけないと言うと、風太を含めそれぞれが自分のせいだと頭を下げて、どうか解散させないでほしいとお願いをしました。

 

 

藤吉は「北村笑店の命運を乙女組と風太に任せる」と言ってくれました。てんも「今度のお披露目を楽しみにしている」と乙女組に声をかけます。帰ろうとする伊能氏をてんが呼び止めると、伊能氏は隼也の学校での騒動を隼也から聞いていたようです。

 

 

「芸人になりたい」と言った隼也を学校の友達に馬鹿にされ手をあげたことをてんに教えます。「芸人になれば母親と一緒にいられる」とも言っていたと付け足しました。てんは隼也の気持ちが分かり何とも言えない表情をしていました。

 

 

藤吉はひとりでいる隼也の横に座り、しばらく黙っていました。隼也も何も言わずにいると、「喧嘩のわけも家出のわけもきかん。俺はお前を信じる。」と藤吉が声をかけると、隼也は黙ったまま涙を流し、藤吉とようやく目を合わせました。

 

 

「せやけど、迷惑かけた人にはあやまらないかんで」と藤吉は言って、隼也の頭をワシワシ撫でていました。隼也の「てんにかまって欲しかった」気持ちを藤吉はよく分かるとてんに話します。

 

 

お店の切り盛りで忙しかった啄子と藤吉の関係に少し似ていたのかもしれません。てんは「隼也が居て初めて親として成長できる」と隼也の存在に改めて感謝しているようでした。

 

 

翌日、隼也は挨拶をきちんとして以前より少し大人になった様子でした。てんがお弁当を渡すと、隼也は頭を下げて昨日の事をしっかり謝り出かけて行きました。乙女組は練習でようやく息が合うようになりました。

 

 

風太が一緒になって喜んでいるのを見てトキが怒った様子で声をかけます。トキは風太への用件を済ませた後、キースと活動写真を観に行くらしく、二人で出かけて行ってしまいました。

 

 

動揺した風太が客席の手すりから転がり落ちるところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか76話「どじょう鍋とおかあちゃん」感想

わろてんか76話は、風太がドラを鳴らしながら、乙女寮で乙女たちをたたき起こすところから始まります。娘たちに乙女組心得を書いた紙を見せながら、朝の起床時間などを説明していきます。

 

最後の「恋愛禁止」に、大阪で恋愛を夢見ていたあやが文句を言っていました。なつは相変わらずとわをいびっています。風太は喧嘩も禁止と割って入ると、なつは態度の悪い感じで返事をします。

 

安来節の練習では、またとわがなつにぶつかって、なつが怒りだしていました。風太がまたドラで止めに入ると、なつはなぜみんなでやらなければならないのかと風太に意見します。

 

風太は「一週間後に舞台に立たせてやる!田舎に帰すか舞台に立つかはお前たちの頑張り次第や!」と言ってマイクを投げ出します。風太のプロレスみたいなマイクの使い方に笑ってしまいました。

 

風太はなつに自信がないのが問題だとてんにこぼします。娘たちを心配している風太をトキは面白くなさそうに眺めていました。トキが風太の愚痴を言いながら電球を交換していると、バランスを崩して台から落ちそうになりました。

 

キースが受け止めて、お互い元気がないという話になり、キースは安来節に北村屋が力を入れていることが気に入らない様子でした。キースは突然トキの両肩をつかみ、大事な話があると言い出しました。

 

夜、乙女寮では、とわが何かを一生懸命何かを書いています。都とあやが舞台に出られるように安来節を頑張らねばと話していると、なつが寝言で「そうや!みんな足を引っ張るな!」と言っていました。

 

それを聞いていた、とわは何か思い詰めている様子でした。翌日、安来節の練習をしていると、またぶつかってしまいとうとう4人の喧嘩になってしまいました。なつが「このだらが!」と言い出して、喧嘩の収拾がつかない状態になってしまいます。

 

夕飯に、てんがどじょうなべを娘さんたちに食べさせます。都さんがなつにもすすめて食べさせると、ふて腐れていたなつが少し落ち着きます。とわも食べ始めましたが、突然立ち上がり熱いので冷ましてくると言って、どこかへ行ってしまいました。

 

なつは外で泣いていると、隼也がやってきて「どっかいたいんか?」と声をかけました。とわが「どじょう鍋食べたらおかあちゃんに会いたくなってな」と説明して涙ぐんでいると、隼也はなつの隣に座り寄り添います。

 

てんが乙女寮の居間に隼也が居ないことに気づいて、隼也となつを娘さんたちと探し回ります。藤吉や風太たちも駆け付けて、みんなで探すことになりました。てんは娘さんたちを寮へ帰して、てんは連絡番として事務所に戻ります。

 

藤吉が探し回っていると、神社にリリコがたたずんで居ました。藤吉がリリコに声をかけると、リリコは無言で藤吉の首に手をかけてキスするように迫ってきました

 

てんが事務所に居ると入り口から物音がしました。てんは隼也が帰ってきたのかと駆け出し、転びそうになります。そこへ現れた伊能氏がてんを受け止めます。

 

間近で伊能氏と顔を突き合わせててんが動揺しているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか75話「バラバラの安来節乙女組」感想

わろてんか75話は、てんと藤吉が安来節の娘さんたちを大阪へ連れてくるところから始まります。用意した女子寮をてんが案内し、夜は娘さんたちの歓迎会をすると伝えると、娘さんたちは大喜びしていました。

 

娘さんたちは歌子の店で嬉しそうにたくさんの料理を眺めています。歌子の店はすっかり洋風になっていました。芸人仲間たちは若い娘さんたちを少し浮かれた様子で見守っていましたが、人気が出たら自分たちが危ないとキースが危機感を持っていました。

 

岩さんが居ないのが少し気になりました。娘さんたちが自己紹介をすると、都が一番年上なのでリーダーにしようということになりました。風太やトキや芸人仲間たちも自己紹介を始めます。てんは隼也も紹介します。

 

娘さんたちの芸名をどうしようかと言っていると、てんが「安来節乙女組」はどうだろうかと提案します。それがいいと満場一致で芸名が決まります。てんは娘さんたちに自分は「大阪のおかあちゃんやさかい!困ったことがあったら相談して!」と笑顔で伝えます。

 

娘さんたちが乙女寮で寝る支度をしていると、なつは都が乙女組の代表だと認めないと言い出しました。あやがたしなめますが、なつはそれを無視して寝てしまいました。

 

翌朝、てんは女子寮に寄ってから仕事に行くと食事中の藤吉と隼也に声をかけて出かけて行きます。隼也は両親が忙しくかまってもらえないのが不満な様子でした。

 

てんが女子寮の朝食の世話をしていると、なつがつまみ食いをしていたとわに「意地汚い!」と手をはたき、険悪なムードになりました。てんは「一日は朝ご飯と笑顔で始まるんえ?」と場を和ませようとしていました。

 

昼間、亀井さんが乙女組の様子を見てきて、バラバラであれでは舞台に出せないと嘆いています。風太がそれを聞いて見に行くと、娘さんたちはバラバラに踊っていて、なつがぶつかったとわをいびり始めていました。

 

喧嘩を止めた風太はその後、藤吉たちに相談します。娘さんたちをどうしようかとみんなで考え込んでいると、風太が「みっちりあの4人を鍛え上げたる!」と言い出しました。藤吉は風太に任せると返して、風太は事務所を飛び出して行きました。

 

その後、事務所に隼也の学校の先生から電話がかかってきました。てんが電話を変わると、隼也が友達に怪我をさせたという連絡でした。てんが学校に行くと、隼也の同級生の母親が怒っていました。

 

てんは隼也に謝らせようとしますが、隼也はふて腐れていて謝ろうとしませんでした。帰り道、てんは自分の学校のころの話をします。祖母が同じように学校に呼び出されたが祖母は怒らなかったことを話します。

 

てんは隼也に謝りたくなかったら謝らなくていいが自分で反省しなさいと言うと、隼也はてんの手を振り払って家に入って行ってしまいました。てんが呆然としているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか74話「がんばろうな」感想

わろてんか74話は、安来節の面接をしているところから始まります。安来節を見た後は1人ずつ面接をして話を聞きます。勝部なつ、小豆沢とわ、錦織あや、そして、安達都、都は一番踊りがうまかったと藤吉たちが関心を持っていました。

 

てんが都に稼いだお金はどう使うのか質問します。都は牛を買って田んぼを耕して両親を楽にしてあげたい、稼いだお金で兄弟を学校に行かせたいと家族思いで優しい気持ちにてんが感心していました。

 

夜、誰を選ぶか藤吉とてんが考えていると、てんはこんな若い娘さんたちを親が大阪へ行かせてくれるだろうかと疑問を抱きます。田舎では出稼ぎが多い、お給金があれば、親御さんたちにも安心してもらえる、だから大金が必要だったとてんに説明しました。

 

藤吉が娘さんたちの芸や見栄えで決めようとしていると、てんは娘さん本人が親元から離れて遠くの地でやっていけるかどうかが肝心ではないかと指摘します。

 

そして、翌日、4人の合格者を呼び発表すると、娘さんたちは大喜びしていました。これからご両親のところに挨拶に行きたいと藤吉が説明すると、都だけが表情を曇らせていました。

 

そこへ都の父親が乗り込んできて、野良仕事もしないで何をしているかと都を連れて帰ろうとします。父親は都を紡績工場へ働きに行かせるつもりだったようですが、都は踊りで稼ぎたいと懇願します。

 

しかし、お父さんは都を引きずって帰って行ってしまいました。てんはその父親を見て自分の父親を思い出しました。心配する親の気持ちは親になってようやく分かった、そして、都を芸で幸せにして、お父さんに見せてあげたいと海を見ながら藤吉に離します。

 

藤吉はてんに家を飛び出したことを後悔していないかと聞きました。てんはもちろん後悔していないと答えます。藤吉は儀兵衛のもとにてんをもらいに行った時の気持ちで都の父親を説得すると張り切ります。

 

翌日、都を呼ぶと、また父親が現れました。藤吉は、父親に都を任せてほしいとお願いします。自分たちが親代わりになって面倒を見ると藤吉が言うと、てんは女子寮を作ろうと思うと話し始めます。

 

朝起きて夜寝るまで、自分たちが責任もって面倒を見ると説明し、「芸人さんは家族だと思っている、自分たちの娘だと思って、娘を必ず幸せにしてみせる」といい、二人で頭を下げてお願いします。

 

都からも泣きながら頭を下げてお願いされ「それなら、一人前になるまで帰ってくるな」と突き放す言葉でしたが、許してもらえました。てんが都に「がんばろうな」と優しく声をかけるところで、今回のお話はおしまいです。

わろてんか73話「安来節の踊り子面接」感想

わろてんか73話は、てんが島根に訪れているところから始まります。すれ違った子供たちに道を尋ねていると、子供たちが桶に入ったどじょうを見せてくれました。てんの行先は藤吉が居る旅館でした。

 

話しは数日前にさかのぼり、隼也は7歳になっていて学校へ通っていました。家を急いで飛び出そうとする隼也を藤吉も父親らしく、隼也に挨拶をするようにしつけていました。「鉄砲玉みたいだな」とぼやく藤吉に、てんは隼也を藤吉みたいだとこぼします。

 

藤吉は代表取締役兼総席主、てんは取締役経理、風太は大番頭として各寄席の席主を仕切っていました。風太は売り上げが上がるように厳しく席主たちを指導しています。トキもてんの経理を手伝っています。

 

トキと風太が痴話げんかをしていて、てんと藤吉はほほえましく眺めています。吉蔵は歌子と一緒に夫婦漫才を始めていました。相変わらず後ろ面をやっていましたが、歌子のツッコミで笑いをたくさんとれているようです。

 

伊能氏が訪れ、てんに活動写真の完成披露パーティの招待状を持ってきました。帰ろうとする伊能氏を風太が呼び止めて「これから北村笑店に関わらないようにしてくれ」と言い出しました。

 

「活動写真も大成功して、なぜこんなところに来るのか」と聞く風太に、伊能氏は「仕事は成功しているが、足りないものに気づいてしまった」と意味深なことを口にしてはぐらかします。

 

そして、「活動写真は流行して、そのうち寄席を滅ぼしてしまうかもしれない。」と不吉なことを言って帰って行きました。夜、風太が事務所に戻ってくると、藤吉がどこに行っていたのか尋ねます。

 

風太は「神戸に行ってきた」と答え、「活動写真やレコードに負けるわけにはいかない」と伊能氏の不吉な言葉が気になっているようでした。どうゆうことかと藤吉が聞くと、風太は島根県の安来節が流行っていて、大阪で広めてみたらどうかと藤吉に提案します。

 

安来節とは島根県のどじょうすくいのことで当時人気があったようです。藤吉はその話を聞き、早速島根へ出かけて行きました。やっぱり鉄砲玉だと、てんは藤吉が隼也と同じように見えてしまうようです。

 

島根へ行った藤吉から電話が入り、お金を持って誰かをよこしてくれと焦った様子で、てんにお願いします。大金を持たせていける人が居ないとてんが答えると、とにかく急いでとてんにお金を持ってくるようにいいました。

 

そして、てんは隼也をトキに任せて島根に向いました。てんが旅館に行くと、藤吉が安来節を踊っていました。藤吉が若い女性と安来節を楽しそうに踊っているのを見て、すこし怒っていると、藤吉は「安来節は面白い、踊ってみたくなる」と話しだします。

 

さらに、「踊り子を捕まえて連れて帰りたい。てんにも誰を連れて帰るか一緒に考えてほしい」とお願いしました。翌日、安来節の面接が始まりました。てんと藤吉が微笑みながらそれを眺めているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか72話「芸人さんたちの借金」感想

わろてんか72話は、風太がたくさんの芸人さんたちを引き連れて歩いているところから始まります。行先は風鳥亭で、外に出ていたトキが大勢の芸人さんをみてびっくりしていました。

 

 

てんたちが入り口まで出てきて唖然としていると、風太はこの芸人さんたちを北村笑店で雇ってくれと頭を下げました。その場に居合わせた寺ギンさんはもちろん怒りますが、芸人さんたちの意思は変わらないようです。

 

 

驚く藤吉に風太がこれは今までの藤吉たちが積み上げてきた信用だと教えます。寺ギンさんは芸人さんたちに怒っても態度を変えないのを確認すると、今度は借金の証文を掲げて、お金をきっちり返すまでは芸人さんたちは自分のものだと笑っています。

 

 

風太はその言葉に芸人さんたちを物と扱っていることに文句を言います。寺ギンさんは風太の話には気にも留めない様子でいました。てんも芸人さんはものではなく家族だと言うと、寺ギンさんはだったらてんたちがこの借金を肩代わりするのかとてんを挑発しました。

 

 

人の借金を肩代わりするわけが無いと寺ギンさんは考えていたようですが、てんはその借金をすべて北村笑店で肩代わりすると言い切って、芸人さんたちが拍手を喜んでいます。するとそこへ文鳥師匠が現れました。

 

 

事務所に入ると、てんが以前から一人でコソコソといじっていたツボを取り出しました。そこにはてんがコツコツ貯めたへそくりが入っていたのでした。そのお金は寺ギンさんが芸人さんたちに貸しているお金とほぼ同じ金額でした。

 

 

これで借金の肩代わりをするとてんが寺ギンさんに言うと、文鳥師匠はてんが6年前の着物をまだ大事に来ている事、それを同じように、このお金をコツコツためていたのだろうと、てんの陰での頑張りを指摘しました。

 

 

文鳥師匠は、そんな大切なお金を見ず知らずの芸人のために使うことを「やめときなはれ」と言いますが、てんは芸人さんたちは見ず知らずの人間ではないと返します。

 

 

てんの態度を見て、文鳥師匠は文鳥亭の芸人も北村笑店で面倒見てほしいとお願いしてきました。寺ギンさんが「そんな殺生な」と情けない声を上げますが、てんは寺ギンさんにも笑ってほしいと、一緒に頑張ろうと誘います。

 

 

すると、寺ギンさんも自分の持っているものはすべて譲ってやるとてんたちの気持ちにとうとう折れたようでした。トキは芸人さんたちを連れてきてくれた風太にお礼を言います。風太はトキのためにやったのではないと言いますが、トキは改めて頭を下げてお礼を言いました。

 

 

風太はそのまま出ていこうとします。そこへ、てんが追いかけてきて風太を捕まえます。てんと藤吉も風太にお礼を言い、てんは風太にお願いをします。それは番頭として北村笑店働いてほしいということでした。

 

 

それを聞いた風太は泣きそうになりながら、昔から一度だけでもいいから「番頭さん」と呼ばれてみたかったと少し混乱気味にトキに話します。風太はてんと藤吉に「お願いします」と頭を下げ、北村笑店の番頭さんになりました。

 

 

寺ギンさんはお坊さんに戻って、旅に出たようです。芸人さんは一気に200人以上になり、北村笑店はチェーン店になりました。

 

 

大阪の激戦区である、千日前にもとうとう寄席を開業して、文鳥師匠と団吾師匠が口上でお客さんに挨拶しているのをてんと藤吉が笑顔で眺めているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか71話「売るんやったらいまやで」感想

わろてんか71話は、トキが風太に怒っているところから始まります。風太が寺ギンさんのところに居るのは、てんを守るためだったのではなかったのかとトキが泣きながら責め立てます。自分の知っている風太はそんな男じゃないとトキは風太を怒り続けます。

 

 

夜、てんは事務所で周りを気にしながら何かを取り出そうとしていました。翌日、てんは一生懸命そろばんを弾いていると、売り上げが減り、亀井さんとトキは自分たちから首を切られるのではないかと心配なようです。

 

 

京都と奈良も寺ギンさんが手をまわして北村笑店には芸人さんが来ないように根回ししているようです。藤吉にお金の方がどうかと聞かれて、てんはこのままでは二カ月で運転資金がなくなると答えます。そして、文鳥師匠に助けてもらえるようお願いをしてはと提案します。

 

 

しかし、藤吉は文鳥師匠との約束である「助けてもらうのは最初の1回だけ」というのをどうしても守りたいと考えているようでした。風太が寺ギンさんのところに戻ると、芸人さんたちがこそこそ話をしていました。

 

 

芸人さんたちは風鳥亭に出たがっているようです。直接寺ギンさんに言えないため風太が寺ギンさんに言ってくれないかとお願いしていました。風太は寺ギンさんのもとに行き、寺ギンさんのところも月給にしてはどうかと提案します。

 

 

そんな事をしたら芸人が甘えると言い捨て、出かけようとする寺ギンさんを風太は押しとどめます。しかし、寺ギンさんに芸人の変わりはいくらでもいると言われてしまいます。風太はこの頃の寺ギンさんはおかしいと言い出しました。

 

 

「今のあんた芸人を食い物にする生臭坊主」と非難すると、寺ギンさんは風太をクビだといい全く話を聞いてくれません。「今夜で北村屋の息の根を止めてやる」と笑いながら出ていってしまいました。

 

 

藤吉はなぜかお座敷に乗りこんでいきました。お座敷では寺ギンさんと文鳥師匠が手を組むことになったと言って、寺ギンさんは藤吉を締め出してしまいました。藤吉がそのまま事務所に戻り、文鳥師匠が寺ギンさんを組んだことをてんに知らせます。

 

 

てんも資金が苦しくなってきて月給制にしたもののお給料が払えないかもしれないところまで来ていることを報告します。その日の夜中、風太のところに芸人さんたちが集まってきていました。なにかが大きく動きだしそうな気配です。

 

 

翌日、てんたちは店員をよそに移す算段をしていると、寺ギンさんがやってきました。自分が風鳥亭の小屋を買いとると言って大金を放り出してきました。寺ギンさんが「売るんやったらいまやで」と、ニヤついているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか70話「兵糧攻め」感想

わろてんか70話は、てんと藤吉が事務所で働いているところから始まります。月給制になってからも何とか順調に商売ができているようです。芸人さんたちも寺ギンさんに対抗して協力してくれる人がたくさんいると藤吉はてんに教えます。

 

 

月給制でもお客さんにウケない芸人はクビだろうと冗談を言って、店員たちは吉蔵を脅かしていました。一方、リリコは伊能氏と契約書をはさんで険悪なムードで話をしていました。

 

 

リリコが外へ出たのを伊能氏は追いかけて話をしていると、リリコはそばにあった水を伊能氏に浴びせてしまいました。騒ぎを聞きつけたてんと藤吉は戸を開けて、ずぶ濡れの伊能氏を見て唖然としています。

 

 

てんたちは、伊能氏とリリコを家に上げて話を聞きます。てんはリリコに女優を辞めるのは勿体ないのといい、伊能氏と藤吉もリリコには女優としての魅力があることをリリコに伝えます。そんなリリコをてんはうらやましいと言いました。

 

 

みんなの言葉にリリコは契約した残りの3回分は出ると約束しました。朝、てんと藤吉が出勤しようとすると、大勢の芸人さんたちが現れて、自分たちを雇ってくれとお願いしてきました。

 

 

藤吉が困っていると、風太が現れて芸人さんたちを追い返しました。風太は藤吉たちに向き直って、「今すぐ月給制やめて寺ギンさんに謝れ」と説得します。しかし、てんたちはこれが自分たちのやり方だと引きません。

 

数日後、他の太夫元に寺ギンさんが手をまわしたらしく、頼んで居た芸人さんが連絡なしで現れません。仕方なく芸人仲間や団吾師匠に1つの小屋に集中して盛り、残りの小屋は休業するように藤吉が指示を出します。

 

 

風鳥亭の店頭では、てんとトキはお客さんに謝り、のれんを外して休業の張り紙を張りました。藤吉は引き続き電話でよその芸人さんに出てもらう交渉をしましたが、太夫元からはすべて拒否されてしまいました。

 

 

てんは文鳥師匠にお願いしてみてはと言いましたが、藤吉は文鳥師匠との約束を守るためそれはできないと返事します。藤吉は、それでも寺ギンさんに泣きつくことはできないと、遠くまで足を延ばして下人を探してくると出かけて行きました。

 

 

トキが店の前でぼんやりしていると、風太が通りかかります。風太がトキに話しかけながら近づくと、トキは風太をバシバシ叩きだしました。風太がそれを止め、トキが泣いているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか69話「月給制」感想

わろてんか69話は、あさりさんが藤吉たちに借金をお願いして頭を下げるところから始まります。妹の嫁入りのためにお金が必要なようです。あさりさんの話を聞いている最中に、トキが電話で芸人さんが来られないと連絡を受けます。

 

 

藤吉が電話を変わると寺ギンさんのところの芸人さんが全員来られないようです。3つの寄席すべてに出る予定の芸人さんが来られないことになり、芸人仲間たちで何とか頑張ろうと藤吉がお願いします。

 

 

風鳥亭を覗く風太をトキが捕まえて、寺ギンさんのところの芸人が誰も来ていないことを教えます。風太は遠方から戻ってきたばかりで、今の状況が分かっていないようでした。てんは歌子の店へやってきて、あさりさんのおじいさんの相手をします。

 

 

しかし、おじいさんはあさりさんが嘘をついていることが分かっていたようで、「本当は専務ではないのだろう」とてんに素直に質問します。てんはそれ以上嘘がつけず謝ります。

 

 

おじいさんはあさりさんに無理して仕送りしなくていいことを言いに来たとてんに説明して、迷惑かけたことを謝ります。帰ろうとするおじいさんを呼び止めて、てんは風鳥亭に連れて行きました。

 

 

あさりさんはおじいさんに気づいてしまい動揺しますが、お客さんに急かされて芸を続けます。眉間にしわを寄せながら、お客さんが笑う様子を見ています。あさりさんは芸が終わると慌てて逃げようとしますが、おじいさんは出口で待ち伏せしていました。

 

 

嘘をついたことを怒り叩いていましたが、芸人になってお客さんを笑わせて喜ばせているあさりさんを誇らしいと泣きながら言ってくれました。これからは堂々と生きろと言われてあさりさんも泣いていました。

 

 

夜、てんが隼也の寝かしつけをしていると、藤吉が帰ってきて、明日の芸人さんの穴埋めがどうにかなったと報告していました。しかし、このままでは人の確保が難しいため、藤吉は芸人たちを自分たちで雇おうとてんに相談します。

 

 

てんは藤吉に従うだけだと返事しますが、一つ約束を付け足します。芸人さんを雇うのであれば、お給料を月給にしたいと提案します。てんは日々の暮らしに不安を覚えている暮らしから芸人さんたちを解放してあげたいようです。

 

 

「芸人さんとその家族を一生面倒見るつもりで雇いたい」とてんは藤吉に自分の思いを伝えました。朝、藤吉たちは、芸人と店員さんたちを集めて、これからは月給制にすることを報告しました。ボーナスまでついて立派な会社員のようです。

 

 

月給制の話を寺ギンさんが聞きつけて、怒っているところで今回のお話はおしまいです。