2018年 1月 の投稿一覧

わろてんか91話「死んで花が咲くかいな」感想

わろてんか91話は、団吾師匠のラジオ独演会から始まります。死ぬことは怖い事、死神に取りつかれた男の話が始まります。団吾師匠はその男を藤吉と呼んで話を進めます。

 

事務所では団吾師匠が話しているのは東京落語の「死神」だと説明します。藤吉もその落語を知っていたようで、東京の落語まで勉強していたのかと感心していました。

 

「死神」という噺は、借金で首が回らなくなり、死んでしまいたくなっていた男の前に死神が現れます。死神は男に医者になるように言い、病人の死神を追い払う方法を教えます。

 

その教えてもらった方法で、大富豪の命を救い、男は借金から解放されます。大金に目がくらんだ男は、死神を追い払う方法を教えてくれた死神まで追い払い、死神の恨みを買ってしまいました。

 

死神は男を地下の世界へ連れて行き、人の寿命である火の灯った無数のろうそくを見せます。今にも消えそうなろうそくが男自身のものだと教えます。

 

まだ生きたいと懇願する男に、死神は新しいろうそくに火を移し替えることが出来れば、生きられるとろうそくを渡します。結局男は火を消してしまい、死んでしまうお話でした。

 

噺を終えて、団吾師匠は、人の一生には限りがある「死んで花が咲くかいな」と唄います。最後に風鳥亭を宣伝して、独演会を終わらせました。

 

藤吉は、やっぱり団吾師匠は天才だと笑いながらつぶやきました。そして、団吾師匠のラジオ独演会を聞いて、力が湧いてきたとてんに話します。

 

事務所の芸人仲間も笑っていましたが、風太はラジオの電源を落として「お前ら何笑ってんのや」と言い捨てて立ち去りました。風太が落ち込んでいると、トキが笑いだしてしまいました。

 

風太はトキに「お前はわしの味方やないんか」と怒ります。トキは風太の味方だと言ってくれますが、風太は「そっちの味方やない」とトキの言葉を遮り、ごにょごにょした後に、風太はようやくトキに「好きや」と告白し、プロポーズまでしてしまいました。

 

トキが呆然と「ほんまにうちでええの?」と聞くと、風太は「お前しかおらへん」といいつつ、結婚の条件を偉そうに3つ言いました。

 

「俺の三歩うしろを歩け、飯には必ず甘いもんを一品つけろ、俺より絶対に長生きせぇ!」と言うと、トキは風太の背中から抱き着いて、「よろしくお願いします」と言ってくれました。二人とも涙が流れていました。やっとくっついたと少しうれしくなりました。

 

翌日、団吾師匠の落語をラジオで聞いた人が風鳥亭にたくさん駆け付けて大盛況になっていました。藤吉も、事務所に訪れ社員たちが挨拶します。

 

風太とトキの結婚も発表し、てんたちは二人を祝福します。団吾師匠から新しいことへのチャレンジする気持ちを教えてもらい、みんなが前向きな気持ちになっているところで、今回のお話はおしまいです。

 

わろてんか90話「団吾師匠のラジオ独演会」感想

わろてんか90話は、朝、隼也がてんに藤吉に話したいことがあるという所から始まります。事務所では番組表を眺めながら、岩さんが自分の出番が少ないとぼやいています。

 

風太は団吾師匠の居場所がつかめず怒っています。しかし、キースもラジオに出ることに乗り気でした。しかし、風太はそんなキースも怒鳴りつけて、北村屋からのラジオ出演は禁止すると言って出ていってしまいました。

 

風太が出ていったあと、芸人仲間から風太とどうなっているのかとトキが茶化されてバシバシ芸人仲間を叩いていました。藤吉の病室には吉蔵夫婦がお見舞いに来ていました。

 

東京では夫婦漫才が大うけだったようです。吉蔵は東京に出てよかったと感謝し、藤吉に新しいネタを見せると、藤吉はそれを読みながら笑いだして面白いと評価してくれました。

 

てんも新しいことに挑戦しようとする吉蔵に感心しています。それに気を良くした吉蔵は、せっかく命が助かったので新しいことをやった方がいいと進言しました。藤吉も同じ考えのようです。

 

風太は、大阪の放送局へ行き、団吾師匠を捕まえようと、張りこんで居る社員に差し入れを渡しました。その後、風太は藤吉の病室へ訪れ、出演を阻止しようと、いき巻いています。

 

そんな風太に、藤吉は団吾師匠が夕べ病室に来たことを話します。今夜のラジオは「新しい時代の幕開けや」と言い残したことを話すと、風太が不満そうに文句を言います。

 

藤吉は自分が意識不明の間、後ろから楽しそうな笑い声が聞こえて、戻ったら目が覚めたと告げ、その体験からもっと新しいことへ挑戦していった方がいいと藤吉は考えているようでした。

 

もちろん風太はそれを聞いて怒っていました。そこへてんと隼也が現れて、風太は帰って行きました。隼也から藤吉へ話があるといい、隼也は勉強して大学に行きたいことを告げます。

 

てっきり、どこかへ旅立つとでも思っていたてんは意外な話に驚いていました。隼也はてんが藤吉を頑張って看病しているのを見て考えが変わったことを話しました。

 

隼也は自分にとっての冒険は藤吉の跡を継いで藤吉を超える事、だから勉強して大学に行くと宣言します。藤吉はその話を聞き、そんなに生易しい世界ではない、ダメだったら切り捨てると厳しく言いました。

 

しかし、隼也がこの世界でやっていけると藤吉が判断できたならば、北村笑店を継いでくれとお願いしました。事務所では、芸人仲間とトキがラジオで団吾師匠の出番を待っていました。

 

風太は大阪のラジオ局に現れない団吾師匠が出演をあきらめたと思い、社員に任せて事務所に帰りました。風太が事務所につくと、ラジオでは普通に団吾師匠の独演会が始まっていました。

 

団吾師匠は京都の放送所から話していることを説明します。風太はそれを聞いて悔しそうに机をたたきます。団吾師匠の話にラジオに向って風太は食ってかかります。藤吉の病室ではてんと藤吉も団吾師匠の独演会を聞いています。

 

団吾師匠が死についての話を始めようとするところで今回のお話はおしまいです。

 

わろてんか89話「大輪の花」感想

わろてんか89話は、風太が新聞を読んでいるところから始まります。新聞には団吾師匠が借金で家財を取り押さえられてもラジオに出ると宣言していました。

 

風太は新聞を投げ捨てて「絶対にださせへんぞ!」といきり立っていました。現代で考えると、風太の決意はかなり難しそうに感じます。風太は団吾師匠を探していますがなかなか見つかりません。

 

そこへ、てんがしずを連れて現れました。風太もトキも久しぶりに会うしずを嬉しそうに迎えます。しずは寄席の中を見学しながら、風太の出世をトキから教えてもらいます。

 

風太とトキの掛け合いをしずは「長年連れ添った夫婦みたいえ」と茶化していました。藤吉の病室では、リリコがお見舞いに訪れました。

 

リンゴの皮むきから、藤吉とリリコはこれまでの人生を振り返るように今の事を昔は想像できなかったと話していました。リリコはてんに藤吉を取られたのが人生で最大の驚きだと笑い、しかし、てんにはかなわないと言い出しました。

 

リリコは藤吉が寝ている間、てんが笑顔を絶やさず一生懸命看病していたことを伝えます。自分もてんを見習おうと思うと話すと、藤吉はリリコに「笑った顔が一番べっぴんや」と伝えます。リリコはとてもうれしそうにしていました。

 

リリコは病室から出た後、廊下にあった鏡で笑顔を作ってみていると、てんがリリコに声をかけます。一緒にいたしずは女優のリリコの顔を興味深そうに見ています。ニコニコ対応しているリリコにしずは、「ようわらわはる人やなぁ」と好感を抱いていました。

 

病室に入って、藤吉がしずたちからリリコがニコニコしていたとを聞かされて、リリコがてんを見習って笑うことにしたことをてんに教えました。

 

てんが花瓶に水を入れに入った後、しずは藤吉にてんの父・儀兵衛が藤吉をてんの夫として認めてくれていたことを話します。しかし、藤吉はてんに苦労をかけてばかりだと答えました。

 

そんな藤吉にしずは「好いた人とする苦労は苦労の内に入りまへん」と言いました。そして、「親子三人でどんどん苦労してどんどんわろうておくれやす」としずはお願いしました。

 

てんが戻ってくると、儀兵衛がしずに言っていた言葉を伝えます。「花と信じればどんな寒空の下でも花は咲く」、藤吉とてんのこれからまだまだ大きく咲く「大輪の花」を自分と儀兵衛に見せてくれとお願いしました。

 

そして、しずは藤吉とてんと三人でゆびきりをさせました。そのあと改めて、しずは藤吉にてんのことをお願いしました。夜、藤吉が病室で仕事をしていると、団吾師匠がろうそくを片手にお見舞いにやってきました。

 

団吾師匠は藤吉にラジオに出ると宣言します。藤吉が驚いていると、落語をお蕎麦屋さんに例えて、「うまい蕎麦だったらわてはその店まで出て行くで」と言いました。

 

そして、明日の夜八時にラジオに出演することを教えました。藤吉が引き留めようとしますが、団吾師匠は「新しい時代の幕開けや」と言い残して病室から出て行ってしまう所で今回のお話はおしまいです。

わろてんか88話「張ってでも歩け」感想

わろてんか88話は、藤吉の病室にてんが訪れるところから始まります。隼也が藤吉に付き添っていて、眠り込んでいました。てんが羽織をかけると、隼也は起きてしまいました。

 

取り落とした雑誌にはリンドバーグという冒険家の記事が載っていて、隼也は冒険がしたいと話しました。隼也は藤吉を超えたいと話していると、藤吉が目を覚ましました。倒れてから3日目で目を覚ましたようです。

 

ずっと寝たままにならなくてほっとしてしまいました。お医者さんが藤吉の様子を見ると、左半身にまだマヒが残っているが、ひどい後遺症は残らないだろうと言ってくれました。

 

お医者さんが退室した後、てんは藤吉が眠っている間に色々な人が来てくれたことを報告します。隼也は藤吉が眠っている間、てんが藤吉の体をさすっていたと教えてあげます。

 

藤吉が寄席の心配をしていると、てんは風太が守ってくれていると教えます。「好きにやらかしそう」という藤吉の感想でしたが、てんは風太はあれでも忠義者だと笑って答えます。

 

事務所に戻ったてんは店員さんたちに藤吉が目覚めたことを報告します。風太たちも心から安心した様子でした。そこへ、ラジオ局の人が訪れました。月ノ井団吾師匠をラジオに出してくれないかと依頼してきました。

 

風太は怒って、ラジオで落語を流したら、寄席にお客が来なくなるだろうと名刺を突っ返してしまいました。てんは藤吉にもしもラジオで落語が聞けるようになったらどうするかと尋ねました。

 

藤吉は「うちの会社つぶれるわ」といって笑っていました。そこへ、てんの母親・しずが妹・りんと訪れました。藤吉の様子をとても心配していましたが、てんはそろそろリハビリを始められると報告すると、しずもりんも安心した様子でした。

 

喫茶店では団吾師匠に事務所にやってきたラジオ局の人がラジオに出てくれるように直接お願いをしていました。団吾師匠はいくら貰えるのかと尋ねていました。

 

それを芸人仲間たちが聞いていて、風太に報告します。風太は、団吾師匠だけでなく、他の芸人さんまで出るようになったら目も当てられないと机をたたいて怒っていました。

 

その頃、藤吉は一人、病室で歩こうとして転倒してしまいました。体が動かないことに焦っているようです。風太は団吾師匠のもとに訪れ、ラジオに出演しないよう、くぎを刺していました。

 

風太は、漫才を押していたので、団吾師匠は代わりにラジオに出ることを検討している様子でした。団吾師匠は北村笑店に借金をしているようです。

 

風太はラジオに出るのであれば借金を返せと詰め寄りますが、団吾師匠はふざけながら「無い袖は振れない」と答えると、風太は部下を呼び込んで、差し押さえの札を家具に張りつけていました。

 

藤吉が今度は、マヒした腕を動かそうと手拭いを握る練習をしていました。そこへ伊能氏が病室に訪れ、「順調か」と聞くと、藤吉は一人でいると不安になると素直に答えました。

 

もしかしたら、仕事に戻れないかもしれないと焦っているようでした。てんに迷惑をかけるのが怖いと泣きそうにこぼしました。伊能氏は静かに「そんなこと二度と言うな」と藤吉に言いました。

 

てんがどんな気持ちだったのか「どんなにつらくても藤吉が戻ってくるというのを信じて笑っているぞ。必ず歩け、張ってでも歩け、おてんさんを悲しませるな。」と静かですが藤吉のマヒした腕を握りながら厳しく言うと、藤吉も「分かった。約束や。」と答えました。

 

そんな励ましに、藤吉が「ありがとうな」とお礼を言うところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか87話「たまには泣いてもいいんじゃないかな」感想

わろてんか87話は、てんが病室で藤吉の腕をさすっているところから始まります。りんが隼也と訪れました。心配そうにしていた隼也は自分のせいだと言い出しますが、てんはそれを否定して、藤吉に声をかけるようにいいます。

 

隼也は親子喧嘩の事を謝り、てんは優しく藤吉に声をかけます。風太とトキもお見舞いにきました。風太は怒っているようでした。風太がずっと昔に藤吉と約束した事を藤吉に向って話だします。

 

「てんが一生笑ってられるようにする」という約束を破ったら承知しないと大きな声で呼びかけました。朝、てんはカーテンを開けながら藤吉に声をかけます。鳥の飾りについた鈴を藤吉に聞かせるようにならしていると、芸人仲間たちがお見舞いにやってきました。

 

ひとりずつ、眠っている藤吉に声をかけて行きます。北村笑店の事務所では、風太が店員たちに今こそ頑張ろうと声をかけていました。

 

解散した後、寄席を盛り上げる手立てがあるのかとトキが風太に質問しますが、策は何もないようで、風太は藤吉の復帰を願っていました。藤吉の病室にはリリコがお見舞いにやってきました。

 

一生懸命藤吉に声をかけます。リリコは「医者に話を付けてくる」と言って病室を飛び出しましたが、お金でどうにかなる話ではないと言われたようで、病室に戻らず、廊下の椅子に座りこんで居ました。

 

てんが心配になったようで、探しに出て、笑顔で声をかけてくるのを見たリリコは「アンタ偉いなぁ、こんな時でもわろうてられて」と言って泣きだしてしまいました。しかし、てんは泣くのを必死にこらえているようでした。

 

家に戻ったてんの元に伊能氏が訪ねてきてくれました。伊能氏はてんを励ますように、藤吉はすぐに戻ってくると声をかけますが、てんはへたりこんでしまいました。

 

てんは悲しくて心細くて、しかし、藤吉は一生自分を笑わしてくれると約束したのに、今自分が泣いたら藤吉から怒られると言いながら、鼻を啜り出します。

 

伊能氏は「たまには泣いてもいいんじゃないかな」と優しく声をかけると、てんはとうとう涙を流しながら泣きだしてしまいました。伊能氏が戸惑いながら、てんの肩に手をかけて慰めているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか86話「跡なんて継ぎたくない」感想

わろてんか86話は、てんたちがラジオ体操をしているところから始まります。昭和4年ラジオ放送が開始され、大阪ではラジオ体操がブームになっていたようです。てんの家は水道とガスも引かれて、少し洋風なキッチンになってきました。

 

昼間、風太が藤吉に各寄席の番組を見せます。すると、漫才ばかりで落語がないことに藤吉が説明を求めると、風太は落語の人気が落ちてきて、これからは漫才に変えていくべきだと主張します。

 

藤吉とてんは寄席に落語がないのは寄席じゃないと反対します。さらに藤吉は「俺の目が黒いうちはそんなことさせない」と突っぱねます。しかし、その話を聞いた亀井さんも落語は確かにお客が年寄りばかりだと風太の意見が分かるような反応でした。

 

てんが亀井さんと話していると、隼也が通っている中学校から電話がかかってきました。夜、白紙の答案用紙を前に事情を聞きます。

 

隼也は藤吉の跡を継ぐと決まっているので勉強したってしょうがないと思っているようでした。反抗的な態度に藤吉も喧嘩腰になってしまいますが、てんが声をかけて止めます。

 

隼也は「跡なんて継ぎたくない」と言って、立ち去ってしまいました。隼也はしっかり藤吉に似てしまっているような気がしました。翌日、風太はトキと夫婦のようなやり取りをしています。

 

それを見ていたキースとあさりさんが風太に声をかけて、早く結婚しろと詰め寄ります。キースは花とお菓子を渡して、「Merry me」と言えとアドバイスしました。

 

事務所ではりんが訪ねてきました。隼也が藤岡屋に支店に居るので知らせに来てくれました。応接室でお茶を飲みながら、りんが藤岡屋を継ぐと決めた後に悩んだ話を始めました。

 

話がトントンと進んで行ってしまって、戸惑っていた。あの時は一人でゆっくり考えたいと思ったと言い、今は少し、隼也を放って置いたほうがいいとアドバイスしてくれました。

 

そして、今日のところはりんの元で夕飯食べさせると言って、てんはりんの提案に感謝していました。夜、風太はトキのもとに戻ってきて、花束を渡しながら「Merry me」と言いますが、トキは何を言われているか分かってない様子でした。

 

次に差し出したお菓子に喜んで、「みんなが喜ぶ」と言って嬉しそうに立ち去って行ってしまいました。陰で見ていたキースが「おトキちゃんに英語が通じるわけない」と自分でアドバイスしておいてツッコミを入れていました。

 

てんの家では、藤吉が隼也に腹を立てて、隼也の本を片づけようとしていると、突然頭を抱えて倒れてしまいました。お医者さんには、脳卒中と言われ、目が覚めてもマヒが残るかもしれないと告げられました。

 

てんは病院のベッドで眠っている藤吉の横に座り途方に暮れていると、昔、藤吉から貰った鳥の飾りが目に入ります。てんがハッとして、藤吉の腕をさすり始めるところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか85話「道しるべ」感想

わろてんか85話は、キースたちが準備した志乃の送別会に志乃が驚いているところから始まります。伊能氏の到着をみんなで待っていましたが、なかなか到着しないので吉蔵が独演会をすると言い出しましたが、歌子が引きずりおろします。

 

代わりにキースが挨拶を始めていると、伊能氏が現れました。伊能氏はへその緒を返して帰ろうとしますが、キースが引き留めて、自分たちの芸を見るように言って椅子に座らせます。気まずい雰囲気の中、キースは東京で志乃に世話になった話を始めます。

 

ずっと昔に生き別れになった息子の話、頭が良くて男前。その話をするときの志乃は目がイキイキをとしていたとキースは話します。せっかく母親が出来たが本当の息子にはかなわないと悔しそうに愚痴っていました。

 

てんはへその緒を大事にしていた母親の気持ちがよく分かると話すと、隼也がうちにもあると話に参加します。そして、栞という名前の意味を隼也が志乃に尋ねます。

 

栞は「道しるべと言う意味」人生道に迷わずたくさんの人を導いていってほしいという意味だと志乃は説明しました。藤吉が「ええ名前やな。栞君。」と伊能氏に声をかけます。

 

すると、伊能氏は、子供のころ志乃と一緒に活動写真をよく観に行った話をします。そして志乃に「あなたはいつも楽しそうだった。だから私は人の心を豊かにする活動写真を作りたいと思った。

 

今の僕があるのはあなたのおかげだ。ありがとうございます。それだけ、伝えたかった。」と言うと、志乃は泣きだしてしまいました。場も和み、キースとあさりさんが漫才を始めて、志乃も伊能氏も笑いながら漫才を見ています。

 

送別会も終わり、志乃はてんと藤吉に挨拶をしていました。てんが今朝の新聞の事を志乃に教えます。救援活動に尽力を尽くした伊能氏に大阪府から感謝状が贈られたようです。伊能氏は志乃に小切手を渡しました。

 

驚いた志乃はこんなものいらないと付き返そうとしますが、伊能氏はもらわなくていいから、借りてくださいと返しました。そのお金は返すのに20年はかかると伊能氏が言うと、キースが「それだけ長生きしろいうことや」と伊能氏の意図を説明しました。

 

志乃は改めて、てんたちにお礼を言い「これからも栞の事をよろしくお願いいたします。」と頭を下げました。伊能氏と志乃はお互いに「元気で」と言って、志乃は東京に帰って行きました。帰る後ろ姿を伊能氏は泣きそうな顔で見つめていました。

 

そして、風太が東京から帰ってきました。トキに声をかけていると、他の店員や芸人仲間たちが風太の帰りをよろこびにぎやかになります。黙り込んでいたトキは風太に抱き着いて泣いてしまいました。

 

風太はトキから貰ったお守りを見せて「これのおかげやおおきにな!」とトキにお礼を言いました。2週間後、東京の芸人さんたちが北村笑店で活動し、寄席が盛り上がっているところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか84話「親子の気持ち」感想

わろてんか84話は、てんは伊能氏に志乃に会いに行くようお願いするところから始まります。伊能氏は志乃の容態を心配しましたが、てんは容態が悪くなったのではなく、記憶が戻ったようだと伝えました。

 

しかし、伊能氏はもう二度と会う気はないと答えます。「お前が居ると邪魔なんだ」と伊能氏は引き取られる際に、志乃から言われた言葉を並べて、実の母親からひどいことを言われたことに傷ついたまま今まで暮らしていたようでした。

志乃は焚火の中にへその緒の箱を入れてしまいましたが、キースが気づいてそれを拾います。箱には伊能氏の名前「栞」が書かれていることにキースが気づきました。

 

事務所では、風太から電話がかかってきて、芸人をたくさん見つけたと報告してきました。てんは東京の芸人さんたちに北村笑店の寄席に出てもらってはと提案しました。風太にもその旨を伝えます。

 

夜、キースは焚火から拾ったへその緒の箱をてんたちに渡しにきました。てんは伊能氏と志乃の仲をなんとか取り持てないかと考えているようです。キースは実の母親を拒絶する伊能氏が理解できないようでした。

 

志乃を心配するキースに藤吉は志乃を笑わせようと提案します。翌日、キースはあさりさんのところに訪れます。「どうしても笑わせたい人が居る」とあさりさんに相方になってもらうようお願いしました。

 

早速キースたちは漫才の練習を始めて、それを藤吉が見て嬉しそうにしていました。てんはキースから受け取ったへその緒を伊能氏に渡します。志乃が地震で崩れかけた家に戻って危ない目に合いながら持ってきたへその緒だと説明しました。

 

志乃が東京に帰るのでお食事会をする、恨み言でも言うなら今だと伊能氏を説得しました。てんは志乃にも伊能氏のことを尋ねました。志乃は自分の事を伊能氏が恨んで居る事が分かっていたようです。

 

志乃は伊能氏が伊能家の一員として立派に暮らしていくために、伊能氏に二度と会わないことを伊能家と約束したことをてんに話しました。志乃が頭を下げてこのまま伊能氏に会わずに東京へ帰らせてくれとお願いするところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか83話「志乃の記憶」感想

わろてんか83話は、藤吉が新聞を読んで腹をっ立てているところから始まります。新聞には伊能氏が売名行為で救援活動をしていたと書かれていました。そこへ、志乃がお茶を持ってきて新聞を見てしまい、怒っていました。

 

伊能氏の実の母だと知ったてんたちは怒っている志乃に少しほっとしている様子でした。伊能氏の事務所では、伊能氏批判の記事を見ながらリリコは「糠に釘」と言い出し、少し考えた伊能氏は「それをいうなら、出る杭は打たれる」と訂正します。

 

リリコは東京へ救援物資を送ったのは母親のためだろうと言っていました。伊能氏はてんたちのもとを訪れ、小切手を渡します。これで志乃の面倒を見て欲しいとお願いしました。

 

それならば伊能氏本人がやるべきだろうと、藤吉は小切手を返してしまいました。志乃がぼーっとしていると、焦げ臭いにおいに気づいたキースが家に飛び込んできました。志乃は記憶を失いながらも、過去の自分はについて思い悩んでいました。

 

その後、伊能氏のもとに、志乃がご飯を持って現れました。お弁当を進められて、かわしましたが、無言でもう一つのお弁当箱に近づいて、卵焼きを食べていました。そこへ、記者が大勢押しかけてもみ合いになり、志乃が倒れて頭を打ってしまったようです。

 

夕方、目を覚ました志乃に、キースは心配そうに自分の事を覚えているかと聞きました。もちろん、キースを覚えていると笑顔で答えて、「息子を忘れるわけがない」とつぶやきました。

 

てんは伊能氏のところに行き、志乃の無事を伝えます。伊能氏は志乃と向き合いたくない様子でした。夜、志乃は自分の荷物から、へその緒が入った箱を取り出し、何か考えていました。

 

次の日、亀井さんとトキが事務所で話していました。てんも現れて、風太から一週間も連絡が無いと不安そうにしていました。そこへ、志乃が現れて、東京へ帰ると言い出しました。

 

キースが追いかけてきて、家に戻ろうとすると、その手を振り払い興奮した様子で帰ると言い張っていました。その様子を見て、てんは志乃が思い出したのかと質問するところで今回のお話はおしまいです。

わろてんか82話「実の母親」感想

わろてんか82話は、伊能氏が志乃を見て驚いているところから始まります。志乃の方は伊能氏を見て「いい男だねぇ」と言って茶化していました。てんたちは伊能氏が驚いている様子を不思議そうに見ていました。

 

伊能氏は藤吉と客間で物資について話をしていました。物資は足りていないが大量に送る手立てがないと藤吉が話していても伊能氏はうわの空です。てんがお茶を持ってきて、キースと志乃はてんたちの長屋の空き部屋に入ったことを告げます。

 

藤吉から志乃の記憶が無いことを聞き、伊能氏が聞き入っていました。藤吉は伊能氏に志乃と知り合いなのかと尋ねますが、伊能氏は人違いだったと答えます。長屋ではお医者さんが志乃のもとに訪れて診察しています。

 

お医者さんが帰ると、キースは志乃の記憶が戻るのか心配していました。しかし、志乃は寄席でお手伝いさせてもらえないかとてんにお願いします。そこへ、隼也が食器や鍋を持ってきてくれました。

 

隼也がてんの息子だと紹介し、てんは志乃に息子がいるのかと聞きます。記憶を失っている志乃の代わりに、キースが「外国が居るらしい」と補足しました。キースは志乃が心配の様子でした。

 

キースが井戸で水を汲んでいると、あさりさんが声をかけますが、ほっといてくれと立ち去ろうとします。あさりさんが相方になってもいいといいましたが、今は震災を考えると、笑えないと言っていました。

 

りんが救援物資用に薬をたくさん持ってきてくれました。物資の数をまとめていると、伊能氏が訪れました。キースに東京の事を聞きに来たと行っていました。志乃がすでにここで手伝いをしてくれていると聞き動揺します。

 

お茶を持ってきてくれた志乃に手がぶつかってしまい、お茶が志乃にかかってしまいました。伊能氏は布巾で志乃の手を押さえ、握り占めている様子をてんたちが見ていました。

 

客間で伊能氏に藤吉が改めて志乃の事を聞くと、伊能氏は志乃が自分の実の母親だと告白しました。向島に芸者さんとして暮らしていたようです。てんが実の母親なのであれば、良かったではないかと喜びますが、伊能氏は複雑だったようです。

 

伊能氏は志乃が自分をお金で父親に売ったと、てんたちに説明します。そこへ志乃が伊能氏の顔色の悪さを心配したのか、おにぎりとおかずを持って入ってきました。伊能氏に勧めますが、伊能氏は黙って立ち去って行ってしまいました。

 

伊能氏が事務所でぼーっとしていると、新聞社の人から電話がかかってきて、救援活動を売名行為と言われていると告げられます。また、伊能氏の実の母親は無事なのかと聞かれ、途中で電話を切ってしまいました。伊能氏が暗い部屋で空虚を見つめるところで今回のお話はおしまいです。